絵話塾だより

2004年に開校した絵本とイラストを学ぶ塾です。絵本ゆっくり、イラストじっくり、絵本わくわく、絵本レベルアップ、イラストレベルアップ、イヌイマサノリのドローイング、文章たっぷり の各クラスがあります。

2025年12月13日(土)イラストじっくりコース・寺田順三先生の授業内容

本日は、寺田順三先生の初回の授業です。

やっとお会いできました!

関西弁で話されるので、緊張もほぐれて和やかな雰囲気です。

 

自分の作品やポートフォリオを持ってきている人もいるので、一人ずつどんなイラストを描いているかを見ながら、アドバイスをしていただきました。

寺田先生が回ってくるまで、他の人は簡単なワークショップをします。

 

まず、自画像を描きます。

描き慣れている方は、スラスラと描かれていますが、初めて描く方は難しそうですね。

自画像が描けましたら、全員の自画像を集めてシャッフルします。

その自画像をランダムに配って、手元に来た自画像を見て、この人はどんな人なのかを考えて、その人の似顔絵を描きます。

実際に人物を見ながら描いている方もいましたが、自画像から想像して描かれると良いですね。

 

完成したら発表して、モデルになった方にお渡しします。

良い記念になりますね。

描くことに迷ったら自画像を描いてみてくださいね。

 

後半は、質疑応答の時間で、寺田先生にたくさん質問を訊きました。

・仕事でオリジナリティを出すには?

 クライアントが求めるイラストと自分が描きたいイラストの両方を描くようにして提案すると、そのうちに自分が描きたいと思うテイストの依頼がくるようになった。

 

・配色はどう決めてますか?

 メインの色を決めてから、周りの色を決めていく。例えば、ブルーの猫が描きたいと思えば、ブルーの猫を描いてから、周りの配色を決めていく。

 

他にも、寺田先生がどうやってイラストレーターになったのか、20歳頃の話も聞くことができました。

最後に 丁寧さは大切 という話をしていただきました。

仕事の出来る人は、納品の際に丁寧に気を回すことができます。

素晴らしいイラストでも、紙がくしゃくしゃで渡されるより、さらっと描いたイラストでも丁寧にファイルされて渡される方が気持ちは良い。

自分の作品に愛情を持って丁寧に扱いましょうね。

 

 

【課題】 3月14日(土)発表

人物・動物・風景・音楽 の4パターン(4枚)を自分らしく描いてくる

サイズ・画材は自由

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

・12月13日(土)   11:00~ 

・   14日(日)   11:00~

・      20日(土)  11:00~

・  22日(月)   14:00~   17:00~

・  23日(火)   14:00~   17:00~

・  24日(水)   14:00~   17:00~

・  25日(木)   14:00~   17:00~

・  26日(金)   14:00~   17:00~

・  27日(土)   14:00~   17:00~

・  28日(日)   14:00~   17:00~

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。

こちらの日程以外でも、できるだけご希望に添えるよう個々に対応させていただきます。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

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650-0022
神戸市中央区
元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
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fax.078-332-5807    

 

 

 

 

 

 

2025年12月6日(土)イラストレベルアップコース・駒井和彬先生の授業内容

イラストレベルアップコース、

本日の授業の担当は、デザイナーの駒井和彬先生です。

 

今回の授業テーマは、「ZINEをつくろう①」です。

ZINEとは、作り手が自由に表現できる小冊子や印刷物のことです。テーマや形、サイズに決まりはなく、思いを自由に表現することが出来ます。

 

ZINEをつくろう」という授業テーマで全4回実施する予定で、今回の授業では「テーマ・目的・ターゲット読者」をざっくりと決めていきます。

 

今回は皆さんに、事前に参考となるZINEを持って来てもらいました。

まずはグループを作って、持って来たZINEを紹介し「ここが気に入っている」「ここが面白い」という所を話し合います。

生徒さんが持ってきたZINE

 

駒井先生「『テーマ』や『ターゲット読者』が具体的であればある程、より良いZINEになるんじゃないかなと思います。グループで話し合ったあと、『テーマ・目的・ターゲット読者』をどうするか、現時点でのアイデアをざっくりとまとめて頂いて、更に全体へ発表してもらいます」

 

グループで持って来たZINEについて話し合ったあと、少し時間を設けて考えを各々まとめてもらいました。

 

それでは全体発表です。

駒井先生の授業では、1人が発表したら、発表者以外の2人からコメントをもらいます。コメントをもらうことで「こうすればさらにもっと良いのでは」というアイデアが広がりますね。

 

発表者

・普段、日常的に行っている自分の家族との「お茶の時間」をテーマにして、マンガを描きたい。お菓子を買ってきて、家族で食べる習慣があるので、そのお菓子を紹介するページも作りたい。

ボードゲームを紹介するZINEにしたい。ボードゲーム好きの方、ゲームマーケットに来られる方、ボードゲーム会社の方に向けて作ろうと思っている。

・コミック調のイラスト集にして、スクリーントーンやアナログ画材を使うことで「白黒で見せる絵づくり」にチャレンジしたい。

 

コメント側

・まとめ方を工夫することによって「何にビビッときて描かれたのか、何に興味を持って作られたZINEなのか」が更に明確になりそう。

・子ども向けのZINEであれば、自分が子どもの頃に夢中になっていた豆本型のキーホルダーのことを思い出したので、そういう形はどうか?

・独自の色で動物を描かれているので、色別で動物を制作することで、更に独自の世界観のZINEが出来そう。

 

発表中も「そのアイデアならこの印刷会社だと、希望に沿ったZINEが出来そう」「この印刷所は自分の好きな紙で印刷がお願い出来る」など、先生を交えて、たっぷり情報共有が出来た授業になりました。

 

さて、次回「ZINEをつくろう②」の授業の事前課題として、タイトルとページ構成について考えてきてください。少しずつ具体性を帯びてきて、出来上がりが楽しみですね!

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

・12月13日(土)   11:00~ 

・   14日(日)   11:00~

・      20日(土)  11:00~

・  22日(月)   14:00~   17:00~

・  23日(火)   14:00~   17:00~

・  24日(水)   14:00~   17:00~

・  25日(木)   14:00~   17:00~

・  26日(金)   14:00~   17:00~

・  27日(土)   14:00~   17:00~

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2025年11月23日(日)絵本レベルアップコース・松田素子さんの授業内容

本日は「絵本レベルアップコース」1回目の授業です。講師は松田素子さん。

前回から引き続き通っている生徒さんもいますが、先ずは自己紹介をしますね。

私が最初に出会った絵本は長谷川集平『はせがわくん きらいや』でした。何もこの本を買うつもりで本屋さんに入ったのではなく、電車の中で読む本を探して、あまり時間もなく手に取った本がこれでした。

車中でページを開いていく毎に、本当に衝撃的で絵本とは何とすごい物だと思いました。

東京の大学を卒業して、最初に入った会社は出版会社「偕成社」です。出版業界については、右も左もわからない状態で絵本『ノンタン』の編集者で会社の上司、鴻池(こうのいけ)さんと絵本のダミーを持ってこられた方と対面して、私は鴻池さんが絵本の講評をするのを横で聞いていればいいかな、という軽い気持ちで席に着くと「おい松田、後はきみが講評しなさい」と言われ、もう頭はクラクラ、心臓はドキドキ、この時ほど緊張したことは今まであまりなかったように思います。偕成社で『MOE』の仕事をして10年間、最後は編集長として出版の世界に携わってきました。

私はこの世界で生きて行けるのだろうか、と何回も自問自答をして、諸先輩の方々に助けられて、今があります。

最近思うことは、主語をなくしている方が多くいます。上司、課長、部長が言っているのではなく、私は何々、まず私の考え方を主眼に物事を考えてください。

 

講評風景

 

この絵本レベルアップクラスは「筋力」をつける場所だと思ってください。私と高畠さんのダミーの講評は違うことも多々あります。私に言われたからこうするは、止めてください。

まず自分で判断することが大事で、講師の方が言っていることは、絵本を作るための栄養だと思って、この栄養をどう自分に取り込めるかを考えてください。

それと皆さん絵本を買いましょう!買うことは勉強になるし、お金を払うことは損をしたくないので、絵本を選ぶときはより真剣になります。また何でこんな絵本を買ったんだろうかと、後悔することもあるかと思います。この後悔が非常に大事で次は失敗しないように選ぶので、眼が肥えてきます。

絵本は何回でも読めるめずらしい媒体です。1回読めば1,500円でも10回読めば1冊あたり150円ですね。そう考えれば安いと思います。

それと、絵本作りをするうえで、次の言葉はなるべく使わないようにしましょう。ただ絶対使ってはいけないのではなく、必然性があればいいとは思いますが。

・虹・森のパン屋、ケーキ屋 ・王子や王女・悲しい・嬉しい などですね。

普段私たちがよく口にする言葉、かわいい・きれい・やばいなどは上辺だけの表現で、何がかわいい?どんなところがきれい?などもっと言葉の奥にあるものを考えましょう。

何年か前に「神戸外国語大学」で講演を依頼された時「私は編集者で、外国語を学んでいる生徒さんに何を話せばいいのか」と思っていましたが、大学の担当の方から「出版と編集」をテーマにお話をしてほしいと言われました。

生徒さんに課題として「ある物を時間(10分以上)をかけて見る」自分だけの尺度ではなく、例えば「ヤカン」を見る時は自分がヤカンだったら、セーターを見る時もセーターの気持ちになって見る。課題の発表は実にユニークなものが多く、普段私たちは見るだけで、じっくりと観ることにより、いかに多くの発見があるかを再認識させられました。

絵本を作るうえで、色々なものをじっくりと観る癖をつけてもらったら、必ず絵本作りに役立つと思います。

次の授業は12月21日高畠純先生です。
それまで皆さん体調管理に気をつけてくださいね!

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

・12月13日(土)   11:00~ 

・   14日(日)   11:00~

・      20日(土)  11:00~

・  22日(月)   14:00~   17:00~

・  23日(火)   14:00~   17:00~

・  24日(水)   14:00~   17:00~

・  25日(木)   14:00~   17:00~

・  26日(金)   14:00~   17:00~

・  27日(土)   14:00~   17:00~

・  28日(日)   14:00~   17:00~

 

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2025年12月3日(水)絵本わくわくコース・tupera tupera 亀山達矢さんの授業内容

本日の授業は、tupera tupera ・亀山達矢さんです。

初回の授業ですので、お仕事と絵本が出版されるまでの苦労やアイデアなど、いろんな話をお聞きしました。

 

tupera tupera は、亀山達矢さんと中川敦子さん二人によるユニット名です。

今年で活動23年で、絵本は50冊程出版されています!

tupera tuperaといえば、有名な絵本があるので、絵本作家と思う方が多いですが、絵本以外のお仕事も沢山されています。

 

今までのお仕事では、舞台美術・商業施設などの広告用ポスターなどのビジュアル・テレビ番組や映画のキャラクター・教科書・CDジャケットなど、幅広く活躍されています。

授業では、パソコンで画像を見ながら説明していただきました。

 前半は、「装丁 CDジャケット」「ロゴマーク」「パッケージ」「プロダクト」「空間ディレクション」「テレビ番組 映画 舞台美術」「アートワーク」「イラストレーション」「ワークショップ」「展覧会」などの活動を説明していただきました。

 

最近では「ジャポニカ学習帳」ですね!

共生をテーマにして作られたノートです。

今までは、写真だったのが動物・植物・昆虫を擬人化したイラストに変更。

ずらりと並べた画像をパソコンで見せていただきました。圧巻です!

 

ロゴマーク・パッケージ・プロダクトなど、どんな意味があってこのデザインになったのか、というお話を聞いてると、使って終わりではない遊び心があって、とても楽しかったです。

 

後半は絵本制作のお話です。

出版した絵本は、約50冊だそう。

 

主な出版社別に紹介していただきました。

【学研】

絵本ゆっくりコースや絵本レベルアップコースの講師で来ていただいている、木村真さんと作った

『やさいさん』『くだものさん』

こちらの絵本は、子どもが財布からカードを引き抜いて笑っているのを見て、フリップブックに出来るというアイデア

 

読み聞かせでは、みんなで「スッポ~ン」と掛け合いが出来て盛り上がります。

 

『おばけだじょ』は、亀山さんもお気に入りの一冊。

影絵で撮影して作られた絵本。

見返しから仕掛けがあります。文章も少なくできるだけシンプルに削ぎ落とした絵本です。

 

【絵本館】

tupera tuperaの代表作のような絵本『パンダ銭湯』

ダミーが出来てから、5年間掛かって出版されました。

動物番組を見ていてアイデアが浮かんだそうです。

 

ブロンズ新社

しろくまのパンツ』が誕生したお話をお聞きしました。

表紙がパンツを履いた白くま。アイデアが面白すぎます!

 

白泉社

『うんこしりとり』は、小学生から高校生の時に考えていた言葉遊びだったそう。

何年も月日が経って絵本になるとは、その当時は想像もしていなかったでしょうね。

 

『うんこしりとり』のうんこを作っていただきました。

3分間で完成! 影がいい具合に入っていて、立体的に見えますね。

 

コクヨ

『かおノート』もシリーズで出版されています。

無印良品などでも販売されている人気絵本ですね。

 

最近、出版された『超、チョウ図鑑』 アリス館 

チョウが付くものを蝶に変身させて、ユニークなチョウ図鑑です。

装丁がとても凝っています。

貴重なダミーを見せていただきました。

 

tupera tuperaの活動を始めた頃に作っていた雑貨の中には、ストーリー性を感じるものが多いので、

「絵本は作らないのですか?絵本を作ったらいいのに!」という声が多く、

ちょうどその頃は、雑貨屋で洋書を部屋のインテリアとして扱っているお店も増えて、

部屋に飾れる絵本なら作れるかもと思い、絵本作りにも興味が出てきたのだそうです。

 

初めての絵本『木がずらり』

2004年に自費出版で限定1000部制作され半年間で売り切れたそうです。

現在はブロンズ新社から販売されています。

 

どの絵本も発想が面白くて、生活の中で発見したことが絵本に発展していっています。

 出版された沢山の絵本には、いろんなアイデアが盛り込まれています。

妥協をしないで絵本作りをされてきたのだなと、とても感じました。

 

初期にいろんなことをしていたから、そこから仕事になっています。

何でも100パーセントで取り組むと、次に繋がっていくよ。と亀山さんはおっしゃっていました。

 

次回の授業は、どんなことをするのでしょう。お楽しみに!

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

・12月13日(土)   11:00~ 

・   14日(日)   11:00~

・      20日(土)  11:00~

・  22日(月) 14:00~   17:00~

・  23日(火)   14:00~   17:00~

・  24日(水)   14:00~   17:00~

・  25日(木)   14:00~   17:00~

・  26日(金)   14:00~   17:00~

・  27日(土)   14:00~   17:00~

・  28日(日)   14:00~   17:00~

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

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こちらの日程以外でも、できるだけご希望に添えるよう個々に対応させていただきます。

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2025年11月29日(土)文章たっぷりコース第7期・第2回目の授業内容/高科正信先生

高科先生は最近『図書館の魔女』(講談社文庫)シリーズ 全7冊、10何度目かの読み返しが終わったそうです。
印欧語比較文法・対照言語学者でもある作者・高田大介の操る言葉は難解だが面白く、「本を読むことがこんなにも楽しいのか」と思わせてくれる作品です。
先生が師と仰ぐ上野瞭の『ひげよ、さらば』(理論社)も原稿用紙1500枚と、初版出版当時(1982年)は長編でしたが、『図書館の魔女』シリーズはその倍以上あります。
同シリーズの新刊霆ける塔』(講談社)  が発売されて、早く読みたい気持ちもありつつ、読んでしまうと楽しみが終わってしまうということで、文庫本が発売されるまでは書店で立ち読みをして過ごすことにしている…拗らせ男子?な高科先生なのでした。

この日はテキスト辰野和雄の『文章のみがき方』(岩波新書) の

I  基本的なことを、いくつか
 3. 繰り返し読む
 4. 乱読を楽しむ の箇所を見ていきました。

村上春樹アメリカの大学で日本文学を教えていた時、学生たちに①繰り返し読む、②その本をすきになる努力をする、③疑問点を並べる と、自分でも実践していることを課したそうです。
読むことと書くことは表裏一体なので、いい文章を読むことはいい文章を書くことに繋がっているからです。

ここで紹介されている ドロシー・バトラーの『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々』(訳 山下佑利子・のら書房) は、重い障害を持って生まれた少女が絵本を読むことによって、健常児と比べても知力が標準以上に発達していたという事例です。幼い時にたくさんの良い絵本を読んであげることが、どんなに大切か心に留めておきましょう。

 

繰り返し読むということで、町田康の『俺の文章修行』(幻冬社)には、「これまで読んできた本の影響」 の「1000回読んだ『ちからたろう』がつくった文章の原型と世界観」という箇所があり、それは今年3月1日に行われた第6期の授業で教えていただきました。

本の読み方には、①通読:初めから終わりまで読み通して全体像を把握する、②精読:細かい部分まで丁寧に読み込み内容を深く理解す、③味読:作品の内容や情趣を深く味わいながらじっくり読む、の三つがあります。
高科先生は、高田大介の『図書館の魔女』(講談社文庫)シリーズ小野不由美の『十二国記』(新潮文庫)シリーズアーシュラ・K・ル=グインの『ゲド戦記』(訳 清水真砂子/岩波少年文庫)シリーズ を何度も繰り返し読んで、①②③を楽しんでおられるとか。

子どもは、同じ絵本を繰り返し「読んで〜」と言って持ってきます。
ロシアの昔話を せたていじ が翻訳した『おだんごぱん』(絵 わきたかず/福音館書店)などは、繰り返しの文章がおもしろくて子どもに大人気です。
そして小さい子どもは、ディック・ブルーナの『ABCってなあに』(監修 小林悦子/講談社)松谷みよ子の『いないいない ばあ』(絵 瀬川康男/童心社)のように、正面向きの登場人物の顔に興味を示すことが分かっています。

 

ここで、2022年の朝日新聞朝刊に掲載された大阪編集局記者 河合真美江氏による『多事奏論』「本を読み返す 次はどんな愛と勇気に出会う?」を見ていきました。本を繰り返し読むと、前は気づかなかったことに気づくというのです。
子どもにとってもそれは同じで、成長すると見えてくるものがあるから、何度でも「読んで〜」と言って持ってくるのだそうです。

テキストの中で、「乱読は読書の楽しみの一つ」という加藤周一の言葉が紹介されています。
日本語による表現の多様性やその美しさと魅力を知るためには、できるだけたくさんの日本語の本を読むことが大切である。ただ読書を楽しむだけで、自らの日本語をみがくことができる、と。

高科先生も、ご自身が書いている児童文学とは違うジャンルの書物を読むのが好きで、今は 福岡伸一の『新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか』(小学館新書) などを読んで、生命の秘密について学んでいるとか。
また、『たそがれ清兵衛』(新潮文庫)などの時代小説で有名な藤沢周平は、たくさんの海外の推理小説を読んでおり、それが自身の著作の役に立っていたそうです。
異質の本を読むことで、①自分の世界を広げることができ、②未知の世界に出あうことで脳の働きに刺激を与えることができる のですが、どの本を選べばよいかは悩ましいところです。

ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子氏は、「自分にないものはたくさんある。だから、自分にないものを取り入れるセンスを身につけましょう」と言っているそうです。

  

人は、興味がないものを自分の中に取り入れることは、なかなか難しいです。
でも、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(訳 青樹築一/新潮文庫)『センス・オブ・ワンダー』(訳 上遠恵子/新潮文庫) などのように、不思議なものに目を向ける力、驚くことを持ち続けたいものです。

河合隼雄の『子どもの宇宙』(岩波新書) でも同じようなことが書かれており、それを今年の本講座のテーマにしようと思う、と高科先生はおっしゃっていました。先生が一番大切にしたいと思っていることだそうです。

休憩を挟んで後半は、アメリカのデザイナーであったレオ・レオーニの『あおくんときいろちゃん』(訳 藤田圭雄/至光社)を紹介してくださいました。
本作ができた経緯、1967年出版当時の一般的からの酷評、でも子どもには高評価出会ったこと、ベトナム戦争で体や心が傷ついた若者たちに圧倒的な指示を受けて口コミで広がって、読まれていったこと…。

「あおくんときいろちゃん」を読んだ、当時多摩美大に在学していた田島征三は自主制作で『しばてん』を数部だけ作り、それがたまたま編集者の目に止まって出版に至りました(1971年 偕成社)。

重い・暗い・酷い「裏切り」がテーマである本作も一般にはまったく受け入れられなかったのですが、ある保育園で読み聞かせをしたところ、子どもたちから「かわいそうだ」という反応があり、作者の田島先生にお手紙を書こうということになったそうです。

そしてもう一人、「あおくんときいろちゃん」を読んで絵本の魅力を知った、当時の武蔵美大の学生 長谷川集平は『はせがわくんきらいや』(すばる書房〜復刊ドットコム) を描きました。森永ヒ素ミルク事件の被害者と、それを取り巻く子どもの世界を描いたものでした。

この3作品は、子どもの読む絵本は明るく楽しく「めでたしめでたし」で終わるものであるべき、と思われていた常識を覆したものでした。

このように、本講座ではさまざまな書籍の出版当時の世相やそこから分かることを学び、高科先生が思う文章を書くうえでテクニックだけでなく大切にしたいことを伝えてくださるとのことでした。
皆さんはそれを受け取って、ご自分の大切にしたいことを見つけて実践してください。

そして、今回の課題は「秋のおわり、冬のはじめ」。
今回も自分のごく身近な世界を書くことがテーマです。自分の目で見たこと、自分の耳で聞いたこと、自分の足で踏みしめたこと、自分の舌で味わったこと、自分の肌で感じたことなど。
それぞれの書き手が自分の実感として、どの言葉を使えばよく伝わるか、別の言葉で言い換えるとどんな感じになるか、考えながら書いてください。

エッセイでも物語でも、形式はなんでも良く、枚数も書き方も自由で、大事なのは「書き切る」ことです。

次の12月20日、3回目の授業の時に提出できるよう、頑張って書いてください。

 

2025年11月30日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

WAKKUN先生の二回目の授業です。

11月3日に石川県のイベントで、金沢21世紀美術館にてライブペインティングをされたそうです。チラシを見せていただきました。

 

 

本日は、90×90センチの大きな和紙に墨で絵を描くワークショップです。

まずはWAKKUN先生がお手本で描いて見せてくださいました。

力強く一気に描き上げました。

 

「家来の一人もいない王様」

人それぞれが主人公というテーマの絵です。

「凛」とした気持ちで描いているそうです。

WAKKUN先生が描いた絵は、ジャンケンで勝った人にプレゼントします。

 

では、皆さんも描きましょう。

 

静かに丁寧に描くのもいいし、大胆に一気に描き上げてもいいですよ。

墨の濃い薄いも水で調整してくださいね。

墨が溜まってしまった場合は、ティッシュペーパーの端を細くこよりを作って墨にそっと沈ませ吸い上げます。

 

「上手く描こうとは思わず、愛おしいと思う気持ちを表現してください。今日の授業は、心の中にあるものを外に出す練習です」とWAKKUN先生。

 

大きな紙に絵を描くのは、きっかけ作りです。

大きな紙だとバランスが取りにくいです。今日の授業では、バランス良く上手に描くのではなく、自分の中から出てくる気持ちを探りながら外に出す。

心が動く大切な部分を、絵にして具体化するという授業です。

 

人それぞれ思う(表現したいこと・表現の仕方)ことは違いますが、いい作品と思えるものは、人間の心が動いて描いているもの。それは、音楽・文学・絵 全て同じです。

自分に正直になって表現すれば、良い方向へ導いてくれるはずです。

 

完成したら発表しました。

普段、思っていることや、何も考えずに描いてみた。という方もいました。

そして、本日が誕生日で、還暦になる方がいらっしゃいました。

おめでとうございます!

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

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2025年11月29日(土)イラストじっくりコース・おさないまこと先生の授業内容

おさないまこと先生の授業では、立体を制作します。

最終的には立体制作をした作品を撮影してカレンダーにしていきます。

 

ブローチに出来る半立体の作品も作っていきます。

ブローチなどは、個展など実際に見に来ていただいた方が、手に取り買っていただけるようなグッズなので、作り方を覚えておくといつか役に立ちそうですよね。

 

まずはこれまでに仕事で制作された作品を、直接、手に取って見ていただきました。

たくさんの繊細な立体作品がずらり。

登場人物だけではなく、背景などのセットも制作されています。

 

昔話などのストーリーに沿った小道具だったり、教科書や子ども雑誌の付録で撮影したものであったり、その小さな一つ一つが愛らしいです。

どんな素材を使われているか、制作や撮影の苦労話をお聞きしました。

 

本日は、立体にしたいキャラクターをラフスケッチをして、成形までします。

おさない先生が、制作の工程を分かりやすくイラストで説明してくださってます。

こちらを参考にしてください。

 

立体を作るので、立体の形が分かるように、正面・後ろ・横・真上からのスケッチをします。

 

粘土はラドール(石塑粘土)という種類で主に使われていて、授業でも同じものを用います。

これには石の粉が入っており、紙粘土のような繊維質が入っておらず、きめ細かい粘土です。

 

では、皆さんもラドール(粘土)を使って制作してみましょう!

作りたい物がスケッチ出来たら、ラドールを柔らかくなるまでこねていきます。

ラドールは乾きやすいので、使わない時は濡れた布でくるんでおくと良いです。

 

猫などの毛並みがあるものは、カッターなどで引っかけて質感を出します。

 

成形が完成したら、次回の授業までに乾燥させておきます。

次回は、研磨で形を整え着色をします。

 

自分のキャラクターを作っておくと、いつかそのキャラクターに助けてもらえることがあります。

おさない先生もキャラクターを作っていて良かったことが、何度もあったそうですよ。

 

 

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【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)12月の日程】

2026年度 9月末から始まる講座です。

 

【ガイダンスの日程】 

・12月13日(土)   11:00~ 

・   14日(日)   11:00~

・      20日(土)  11:00~

・  22日(月)   14:00~   17:00~

・  23日(火)   14:00~   17:00~

・  24日(水)   14:00~   17:00~

・  25日(木)   14:00~   17:00~

・  26日(金)   14:00~   17:00~

・  27日(土)   14:00~   17:00~

・  28日(日)   14:00~   17:00~

 

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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こちらの日程以外でも、できるだけご希望に添えるよう個々に対応させていただきます。

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