絵話塾だより

2004年に開校した絵本とイラストを学ぶ塾です。絵本ゆっくり、イラストじっくり、絵本わくわく、絵本レベルアップ、イラストレベルアップ、イヌイマサノリのドローイング、文章たっぷり の各クラスがあります。

2014年11月23日(日)絵本ゆっくりコースAクラス…スズキコージ先生の授業内容

スズキコージ先生の授業では毎回異なるテーマでひとつの作品を約3時間かけて仕上げて発表します。本日のテーマはこれまでの授業で初めての試みかもしれません。「今まで体験した苦難や失敗をイラストレーションにしてみよう!」です。さぁ、どんなエピソードが出てくるでしょうか。先生の選曲でメキシコ音楽を聞きながら作業開始。
先生からは板東俘虜収容所(ばんどうふりょしゅうようじょ)の本をご紹介いただきました。
『鉄条網の中の四年半』発行:井上書房/発売:潮出版社
これは1917年第一次世界大戦中に、日本の徳島県鳴門市大麻町桧(旧板野郡板東町)に開かれた俘虜収容所で、日本軍の捕虜となったドイツ兵約1000名を収容していた時のお話。収容所所長を務めた松江 豊寿(まつえ とよひさ)はドイツ人俘虜を人道的に扱いました。
捕虜の多くが志願兵となった元民間人で、写真家、印刷工、製本工、鍛冶屋、床屋、靴職人、仕立屋、肉屋、パン屋など様々で、各自が自分の技術を生かし、収容所はいつしか村のようになっていったそうです。また、近隣住民に制作したものを販売するなど経済活動も行い、ヨーロッパの優れた手工業や芸術活動を披露しました。この時ドイツ人俘虜によって日本で初めてベートーベンの交響曲第9番が演奏されました。『バルトの楽園』で映画化もされています。こんな収容所なら入ってみたいよね!と先生。

いよいよ作品の発表です。
今だから笑えるけどよくよく考えたら命も危なかったのでは…という話、苦労したこと、怪我、溺れかけたこと、今日初めて人前で話したという告白も!イラストもその時の気持ちがこもっていて味わいあるものになっています。
先生のエピソードは、昔タバコに火をつけようとしたら、目の前の美女が火をつけてくれたのだけど、その火が先生の髪の毛に燃え移り、皆に頭をバシバシ叩かれながら鎮火したという仰天エピソードでした!
皆共通していることは、そういった内容を絵にするのは初めてということ。初めて絵にするってすごいことだよね、と先生。絵にすることで逆に自分のパワーになったのでは。終始笑いの絶えない発表となりました。皆さんありがとうございました!

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