本日のテーマは「なくす絵本」です。
昔、片目を癌で無くされた方が、今まで見えなかったものが見えるようになったということがあったそうです。
一体どういうことなのでしょうか。
失って初めて見えるものがある…今日はそのお話です。

◎『ねずみ女房』作・ルーマーゴッデン/絵・ウィリアム・ペン・デュボア/訳・石井桃子 1977年 福音館
この作家は他に『人形の家』も有名です。
『ねずみ女房』では、外的には失ったけれど、内的には何かを得たことが描かれています。
河合隼雄さんの分析では、この世とあの世を行ったり来たりできる鳥は魂のシンボルではないかとも言っておられます。
◎『ごろはちだいみょうじん』作・中川正文/絵・梶山俊夫 1969年 福音館
◎『きつねのおきゃくさま』作・あまんきみこ/絵・二俣英五郎 1984年 サンリード
この二つの作品は、自分の命を失ったお話です。子ども向けのお話ですが、作家は一歩も譲らずしっかりと描いています。
◎『やいとかげ』作・舟崎靖子/絵・渡辺洋二 1984年 あかね書房
◎『おこんじょうるり』作・さねとうあきら/絵・井上洋介 1977年 理論社
本日紹介した作品は、高科先生も個人的にお好きだというものばかりでした。
本当に子ども向けのもの?と思うような、大人に向けられた内容にも思える、深いお話ばかりで、
高科先生の心地良い読み聞かせにじっと耳を傾けていました。作品の余韻までも素晴らしかったです。

当たり前に行われているものが、どんなに大切なことか。
大きな変化のない変わらない毎日がどれだけかけがえのないことか。
失って初めてわかる。
次回3月5日は「生きる絵本」がテーマです。
授業時間の中でお話を書きますので、400字詰め原稿用紙を2、3枚ご用意下さい。
よろしくお願いいたします。
※絵本レベルアップコースは、毎年秋(10、11月頃)から来年の春(4、5月頃)までの約半年間のコースです。
こちらのクラスはスポット受講(在校生、卒業生対象)の対象外となります。
ご興味のある方はギャラリーvie絵話塾までお問い合わせ下さい。
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